RC造マンション(築20年)屋上からの漏水調査
物件・調査概要
- 物件種別
- RC造マンション(築20年 / 5階建て)
- 漏水の症状
- 5階(最上階)住戸の天井クロスにシミが発生し、大雨の翌日には水滴が落ちてくる状態。
- 調査方法
- 目視調査、電気抵抗試験(非破壊検査)、散水試験
- 調査期間
- 1日(約4時間)
調査の背景と課題
最上階の住戸天井から漏水しているとのことで、管理会社様よりご依頼を受けました。目視で屋上を確認したところ、防水層全体に経年劣化が見られるものの、明確な破断箇所や亀裂は発見できず、「どこから水が浸入しているのか特定できない」という課題がありました。
調査内容と結果
目視では特定困難なため、当社の強みである電気抵抗試験(非破壊検査)を実施しました。屋上の防水層表面に微弱な電流を流し、コンクリート内部の水分反応を探ります。
その結果、ドレン(排水口)周辺の防水層下部と、パラペット(立ち上がり部分)の目地付近で強い通電反応が確認されました。
さらに特定箇所に対して部分的な散水試験を行ったところ、約30分後に階下の天井裏で漏水反応が確認できたため、この2箇所が主要な浸入経路であると断定しました。
屋上の状態(目視では原因不明)
電気抵抗試験による原因箇所の特定
担当者からのコメント
「防水層の経年劣化が全体に及んでいる場合、怪しい箇所を勘で補修してしまうと、漏水が止まらず再工事になるケースが多く見られます。今回は電気抵抗試験によって明確な浸入経路を特定できたため、管理会社様には『ピンポイントでの部分補修』か『屋上全体の防水改修』という具体的な対策案をご提示することができました。無駄な工事を防ぐためにも、まずは原因を確実に特定することが重要です。」
この記事を執筆・監修した専門家
株式会社アクアサーチ 代表取締役 / 漏水調査専門技師
山田 太郎
漏水調査歴20年以上、これまでに携わった調査件数は3,000件を超えます。一級建築士や施工管理技士もさじを投げる難解な漏水原因を、独自の電気抵抗試験と長年の知見で特定してきました。確実な原因究明により、お客様の不安解消と無駄のない修繕工事に貢献いたします。